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2012
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死のロングウォーク
これまでフィクションは避けてきた自分が、どうしても読みたくて手にした小説。
以下、説明文抜粋
近未来のアメリカ。そこでは選抜された十四歳から十六歳までの少年100人を集めて毎年五月に〈ロングウォーク〉という競技が行われていた。アメリカ・カナダの国境から出発し、コース上をただひたすら南へ歩くだけという単純な競技だ。だが、歩行速度が時速四マイル以下になると警告を受け、一時間に三回以上警告を受けると射殺される。この競技にはゴールはない。最後の一人になるまで、つまり九九人が殺されるまで、昼も夜もなく競技はつづくのだ。体力と精神力の限界と闘いながら、少年たちは一人また一人と脱落し、射殺されていく。彼らは歩きながら、境遇を語り、冗談を交わし、おたがいを励ましあう。この絶望的な極限状況で最後まで生き残るのははたして誰なのか―。死と直面する少年たちの苦闘を描いた、鬼才キングの問題作、ついに登場。
・・・と。
まー細かい設定云々はさておき、まったくもって非現実的な話ではあるけれど、なかなか面白く読ませてもらったよ。死を目前に控えた感情表現や錯乱状態、生理的欲求。そして芽生える仲間意識。う~ん。単純なストーリーかと思いきや、思った以上に複雑な話だった。共感できる部分が多々あったわけではないが、今後のオレのナイトウォークにおいて、メンタル面でサポートしてくれる1冊となっただろう。☆3つ。
いやー、思い起こせば最後の長距離歩行から約1年ですよ・・・。
あの時は初回の失敗を糧に、かつて無い充実感と達成感と疲労感に包まれながらの県境踏破だった。
笠岡の駅前で飲んだビールは、紛れも無く我が人生最高の喉越しだった。
肉体的にも精神的にも、やれるだけのことはやった。
思い残す事は何も無い。もう二度と、東へ向かって歩き出すことは無いだろう。
そう思った。
でも一年も経つと、少しずつ考えが変わってくるよね。
これが気力の充電というヤツか。
これがオレの求める自己満足というヤツなのか。
そして人はこれを馬鹿と呼ぶのか。
・・・。
あー、またオレは行くのか(笑)。
年内に、もう一度・・・。
まったくどうしようもねーな。
2012/02/29 (Wed.) 読み物