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2024/11/24 (Sun.)

2012
08
08

Road to Nagoya episode5  12時間耐久

東に6時間走って、6時間で帰って来る。

来年の24時間名古屋行きを見据え、休憩を含めた実時間12時間で250km走れるかどうかを試してみることに。

朝6時30分、自宅を出発。
寝起き&食後ということもあってか、思うように身体が動かない。

東広島市、竹原市の2つのアップダウンをスローペースで凌ぎ、2時間少々で三原市内へ。この辺りで身体は十分温まり、脚も思うように動くようになってきた。心拍数が150を超えないように注意しながら、ケイデンスは毎分90~100回転を目安に回し続ける。とにかくオーバーペースにだけ気をつけ、12時間走り続けられるペースを守った。

尾道を過ぎ、福山市内へ。三原を過ぎてからはほとんど平坦な道程。信号さえなければ巡航速度は30kmを若干上回る快調なペースで推移。休憩は尾道のコンビニで10分程度取っただけだが、それほど疲労感は無い。100km地点を4時間かからず走り抜けることが出来たため、6時間で岡山駅(150km)も見えてきた。サイコン表示の平均速度は26.5km(/実動時間)。なんなら今日、このまま名古屋行っちゃうか?みたいなノリだったね。

しかし笠岡市を過ぎた辺りで気温は30度を超え、うだるような暑さの中、灼熱の太陽が全身に突き刺さる。暑さによる体力消耗の軽減と給水&栄養補給のため、二度目のコンビニ休憩をとることに。ここでアイスクリーム、ジュース、ヨーグルト、チョコレートを食べ、靴を脱いでリラックスタイム。ついでにチャリ友達のジュゴンさんと電話してたら話が盛り上り、結局このコンビニだけで30分以上も長居してしまった。

ちょっと時間も微妙になってきたため岡山駅到達は潔く諦め、進路を北へと修正し、倉敷在住のチャリ友達・アルビーさん宅にアポ無し突撃をすることに。

休憩時間をしっかりとったため、脚は再び面白いように動き始める。そりゃーもうホントに暑かったけどね。とにかくサイコンの表示と睨めっこしながら自己管理をして、ひたすらペダルを回し続けた。

途中で道に迷ったために6時間を越えてしまったが、13時頃にアルビーさん宅に到着。ここまでの走行距離は140km弱。平均時速はサイコン表示で26.3km、平均ケイデンスは95。広島からアポ無し突撃をされたアルビーさんはとても良いリアクションで出迎えてくれ、そこから同じ趣味を持つ者同士の時が刻まれる。

ちなみにこの日は6時30分に家を出て、18時30分には帰宅完了というタイムトライアル。だから後半絶対に疲れるであろう自分を追い込むという意味で、夜間走行を可能にするような照度の高いライトは持って来なかったんだよね。「暗くなるまでに帰るぞ!さぁ、がんばれ!」って感じでね。

でもね。自転車、筋トレ、魚突き。これだけ趣味がマッチする男と久しぶりに会うんですよ。すぐに顔だけ見て帰ろうと思ってたけど、そんなの出来ないじゃない。話、弾むじゃない。居心地良いじゃない。

・・・で、シメは二人で短めの初ツーリングに(笑)。

真夏に140km走って、自転車トークして、挙句は一緒に自転車に乗って遊ぶって・・・。我ながら「どんな自転車バカやねん!」って突っ込みたくなるよね。しかもこれから同じ距離を帰らなくちゃいけないのに(笑)。

まぁ、それはさておき、お互いロードバイクで誰かと走るのは初めてでね。わずかな時間だったけど、二人で縦列組んで走るとこんなにも楽なのかと驚いた。向かい風?モウマンタイ♪ドラフティング効果、恐るべし。

そして14時30分過ぎ、後ろ髪を引かれる思いでアルビーさんとお別れし、一路広島の自宅を目指す。すでにこの時点で、6時間で帰れたとしても帰宅は20時30分である・・・。

帰りはもう、太陽に向かって走る感覚。空には雲、ナッシング。西日、MAX。太陽光、オレのボディーにダイレクトイン。お肌、真っ黒。金光市内で「トライアスロンの選手ですか?」って声掛けられたけど、それも仕方ない。オレ、ノースリーブだったからね。

午後から風が出始めたが、何とか平均時速は25km以上をキープ。気合?根性?いやいや、終盤に坂が控えているため、あくまで冷静に脚力は温存よ。心拍をチェックしながら、ケイデンスで距離を稼ぐ。笠岡市内辺りからケイデンス90を維持するのが少しずつ厳しくなってきたが、広島県内に入り気持ち的に余裕が出たため、調子に乗って福山市内の昔の職場にちょっと顔出しちゃったらまた話込んじゃってさ。人と人との出会いや再会って楽しいじゃない。プライスレスじゃない。そんなの自制、効かないじゃない。でも時間、、、全然無いじゃない。

で、尾道くらいからヤバいな・・・って思い始めてたんだけど、三原市内に入った頃にはもう真っ暗よ。前にも書いたように、ライトは自分の存在を知らす程度の弱い照明しか持ってないんだよね。これから路肩が狭く交通量の多い山の中の国道を走るのはかなりリスキーでしょ。

さて、どうすっかな。

とりあえず道路脇のローソンに止まって一人作戦会議。

ここまでの走行距離は212km。で、残りは約65km。ここから国道は山の中へ。
ま、普通に考えれば自転車をバラして電車で帰るのが賢明ですよ。乗客が多い時間帯だが、無理して事故れば元も子もない。でも輪行袋は持ってないでしょ。即席で簡易輪行袋を作るとなると、紐、シート、テープ。全部100円均一で揃えて300円か。電車料金はたしか1000円くらいのはず・・・。ん!?でも、小銭入れの中には1200円しかない(汗)。しかも喉が渇いてるのにドリンクボトルの中は空っぽだ。最寄の駅まで30分は掛かるのに・・・。

まいったな。
でもこの逆境、与えられた試練みたいで何だか楽しくも感じる。

まずはこのローソンで、一番安い水を買って。それから100均へ行って輪行袋を作る。最後に残りのお金で買える範囲の切符を買う。出来るだけ危険な道をピンポイントで電車に乗るのがベストかな。うんうん。悪くない。・・・ってか、それしかないっしょ。

ところがそんな折、一人のおじさんが困り果てた筋肉マンに声を掛ける。

「良い自転車だね。どこから来たの?」
「広島です。倉敷でちょっと遊んで、また広島に帰るとこです。」
「ほぇ~。」
「まぁでも暗くなったんで、三原か本郷あたりから電車に乗ろうと思ってるんすけどね」

「家は広島市内か?じゃ、自転車をバラしんさい。帰り道じゃけん、乗せて帰ってやろう。」
「え?マジっすかー♪」

そんな・・・、悪いですよ。だっておじさんの車、新車っぽいじゃないですか?それにボクの身体一日中走って超汗臭いし。…と言いながら手早くタイヤとフレームを分解させ、コンビニで段ボールをもらってそれに自転車を包み、真新しい車のトランクルームに突っ込んだ。

「さぁ、おじさま!広島にレッツゴーですよ!」

ってなわけで、長かった一日が意外な展開で幕を下ろしました。最後まで走り切れず、しかも終盤にある二つの山越えから逃げてしまったようで納得できていない部分はもちろんあるんですけどね。まぁでも、そんなのは今後いくらでも経験できますから。

ちなみにボクを拉致ってくれたおじさんの正体は、若かりし頃にロードバイクで全国各地を走り回っていたライダー。というわけで帰りの車内はもちろん自転車トーク一色。終わり方としてはリタイヤみたいでちょっとカッコ悪いけど、でもそれをあまり感じさせないほどの車内の盛り上がり。中にはジェネレーションギャップを感じる内容もありましたが、今も昔も自転車乗りの価値観は同じ様なもんですよ。色々と話した末に「オレもまた自転車に乗りたくなったよ、お兄さん。」と言われた時は何故だか妙に嬉しく思えたね。

いやー、でもホント助かった。



人と人との出会いって、やっぱ素晴らしいよ☆

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2012/08/08 (Wed.) 自転車生活

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