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2024/11/24 (Sun.)

2012
05
05

お墓参り

【ゴールデンウィーク・4日目】
 

前日、植村直己の世界を凝視し過ぎたせいだろうか。

深夜2時、クレバスに落ちる夢を見て目が覚める。

それから朝まで寝たり起きたりを繰り返し、朝食と身支度を済ませたあと、9時の開館と同時に再び冒険館に足を踏み入れた。

もちろん一番乗りである。

昨日同様、紹介VTRを吟味し、再び展示室へと向かった。

次に来館するのは何年先になるか分からないからね。

だから一点一点、植村直己の魂を脳裏に焼き付けた。

しかし普通の人が10分程度で流すところを、オレは二日間にわたり4時間近く見続けている。

大の大人が、展示物から張り付いて動かない。

気持ち悪い。

はっきり言って、オタクそのものである。

その光景があまりに特異だったのか、案内係のスタッフが「本当に熱心ですね。これ、内緒ですよ。」と、冒険館マル秘お宝グッズを下さった。

おほほ。

超うれすぃー。

結局冒険館には13時過ぎまで長々と居座り、館内に広がる植村イズムを身体中で満喫。

最後の販売コーナーではDVDや書籍を始め、オリジナルグッズも多数購入し、ミーハーぶりを惜しげも無く披露。

やっぱ来て良かったなぁ~。やっぱ来て良かったなぁ~。

・・・と、ぶつぶつ言いながら冒険館を後にする。

絶対、キモイ男だった。

それから車を10分ほど走らせ、“植村直己ふるさと公園”へ向かった。

小高い丘の上にある公園には、「植村直己の墓」があった。

それは立派な墓だった。

植村直己がマッキンリーに消えてから、約30年。

これまで何人もの登山家や仲間達が捜索のためにマッキンリーへと向かったが、遺体は未だ見付かっていない。

冒険館で多くの刺激を受けた後だったから尚更なのかな。

さすがに何処かできっと生きている・・・なんて思っちゃいないが、こんなにも立派な墓を見せられると、何だか複雑な気分にさせられた。

お墓か…。

…。

墓石の傍らに高く聳え立つ近代的なモニュメント。

見上げると空は爽やかな五月晴れ。

墓に向かって手を合わせてみるも、そこに何があるのだろうか。

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2012/05/05 (Sat.) 人生いろいろ

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