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植村直己の世界
【ゴールデンウィーク・3日目】
息子の水疱瘡により家族旅行は中止になったが、親父とおかんが1泊2日で京都(舞鶴方面)へ行くという情報を前夜にキャッチ。時間が有り余っているオレは、急遽その運転手役を買って出ることにした。
オレの目的は植村直己冒険館。
あ、もちろん親孝行も兼ねてですよ。
朝7時30分に広島を出て、京都で両親を下ろしたのが昼過ぎ。
そこから翌日の夕方までフリータイムとなる。
ちなみに舞鶴から豊岡までは2時間程度。
冒険館に着いたのは15時30分。
閉館までは1時間30分しかなかったが、迷わず入場することに。
狭い通路を抜けて、受付へ。
ちなみに入口の通路はクレバスを、各部屋が雪洞をイメージして作られているそうな。
ん~。
これには入館前から一本取られたね。
入館してまず、植村直己の冒険を簡単に説明するVTR(16分程度)を見て、それから展示室へ・・・というのが冒険館のルーチンワークらしい。
VTRは知ってる情報が多かったけど、展示室では入るなり圧倒された。
だって、植村直己の実使用お宝グッズが所狭しと飾ってあるんですよ。
それを一点一点穴が開くほど見た。とにかく食い入るように見た。
エベレストや、グランドジョラスで履いたアイゼンを見た時は思わず唸ったね。
あとは北極で使っていた銛先にも感動した。
大きさは一般的な銛先の3倍くらいだけど、形状はほぼ同じ。
しかもエスキモーの人達は昔からチョッキ銛で漁をしてたんだってさ。
チョッキの素材は動物の骨や、鉄製の物もあった。
チョッキラインはアザラシの皮を使用。
ラグビーボールの様な体型のアザラシを、リンゴの皮の剥くようにして切り裂き、1本の紐にするらしい。
銛は木製で長さは2m程度。ゴムは使わないモーケンスタイル。
案内係のおばちゃん曰く、これで動物も魚も獲ったそうな。(さすがに寒くて潜水での魚突きはしなかったんだろうけど。)
ちなみに植村直己が極地でこれを使ったのは35年程前。それよりもずーーーーーっとずーーーーーっと前からエスキモーの人達はこのチョッキ+アザラシライン+木製手銛で漁をしてたって言うんだから凄いよね。
ま、そんな感じで一点一点見ているうちに、最初の展示室を見終わる前に早くも時間切れ。
仲良くなった案内係の人に、「また明日も来ますから」と告げると、「じゃ、明日は入館料要りませんから」と言われる。
嬉しいね。たかが500円だけど、何よりその気持ちが嬉しかった。
夜は来来亭というらーめんのチェーン店に入ったが、これがなかなか美味でね。ネギもたっぷり入ってたし、広島に進出して欲しいと思ったよ。
それからスーパー銭湯を探して回ったが、ガソリンスタンドの兄ちゃんが「この辺には無いけど、温泉なら城崎だね」って言ったので、車を飛ばして行ってみると、そこは風光明媚な温泉街。オレは知らなかったけど、城崎温泉って結構有名らしいね。まぁさすがに場違いだったのでソッコーで撤収。結局風呂と寝床を求めて2時間強。無駄にガソリンを使うも、最後は冒険館の駐車場に戻り、そのまま車中泊となる。
缶ビールをプシュッと開け、「いただきます。」と一言。
植村直己のメモリアルウォールを見ながら酒を飲めるという贅沢を満喫。
そして焼酎を飲みながら、寝袋に入った。
嗚呼、なんて幸せなんだろう。
2012/05/04 (Fri.) 人生いろいろ